My Story｜佐々木 優斗のプロフィール&ストーリー

幼少期、私は幼稚園の送迎バスで暴力を受けるようないじめを経験しました。

「世界は敵だらけだ」という感覚は、その後の対人関係における恐怖心の原点となりました。

居場所がない孤独。

しかし、私の中にはHSS型HSP特有の「好奇心」と「エネルギー」が同居していました。

高校時代、私は無意識のうちに自分の居場所を分散させる生き方を選んでいました。ソフトテニス部、吹奏楽部、生徒会長、そしてアルバイト。

一つの場所に依存せず、複数の顔を持つこのスタイルは、現在の「パラレルワーカー」としての素地となりました。また、生徒会長として組織を動かした経験は、私のリーダーシップの萌芽だったのです。

18歳。介護の専門学校時代、「歌う介護士」に憧れ、シンガーソングライターとしての活動を開始しました。

しかし、ここでも私は挫折を味わいます。歌唱力へのコンプレックスや人間関係の悩みから、音楽仲間の輪に入れず、孤立してしまったのです。

そこで私は決意しました。「呼ばれる場所がないなら、自分で作ればいい」。

自ら立ち上げた音楽イベント「ブレーメン」は、結果として100回以上続き、累計5,000名以上を動員しました。

私が求めていたのは、単に歌うことではなく、「人が集まる場を作ること」、そして「そこに一体感（ファシリテーション）を生み出すこと」でした。

この時に震えるほど感じた喜びが、現在のコミュニティ運営やプロデュース業の原点となっています。

20代後半、介護職として働いていた私は、職場の人間関係による過烈ないじめに遭いました。 人格を否定され、思考を停止し、ただ上司の顔色を伺う毎日。

周囲からは「死んだ魚のような目をしている」と言われました。

それでも家族を守るために耐え続けましたが、ある朝、ついに足が震えて玄関から出られなくなりました。

診断は「うつ」。

生後半年の長男と住宅ローンを抱え、私は職を失いました。

どん底の中で私を突き動かしたのは、生まれたばかりの息子の存在でした。

「子どもの側で働きたい。かっこいい父親でありたい」 その執念が、私を「起業」という未知の世界へと押し出しました。

起業後、ブログ（書くこと）を足がかりに収入は会社員時代の4倍になりました。しかし、数字を追えば追うほど、「まだ足りない」という欠乏感に襲われました。

様々なメンターからビジネスやスピリチュアルを学び、彷徨い続けた私の目を覚ましてくれたのは、介護職時代に出会ったある90歳のおばあちゃんの言葉でした。

不自由な体で、彼女は穏やかに微笑んで言いました。

「私はね、今が一番幸せなんだよ」

何も持っていなくても、自分を肯定し、今を慈しむ姿。

それこそが、私が追い求めていた「成功」の正体だと気づいたのです。

そこから私は、「脳の使い方（RAS）」や心理学を深く学び、自分の内側を整えることに注力しました。

すると、不思議なほど現実は好転し、ビジネスも人生も「穏やかに、美しく」回り始めたのです。