こんにちは、ゆうとです(@yuto_himekuri)
「好きなことで生きていこう!」
「好きなことで起業しよう!」
そんな言葉に、モヤっとした経験はありませんか?
人生哲学が大好きな僕は「好きなことで生きていく」という言葉に違和感を感じたことがあります。
そりゃ〜、好きなことだけをして生きていければ、楽しいだろうし、楽だとは思う。
でも、「好きなこと」の中には、そのために「やるべきこと」が包括されているはずだから、「好きなことを」をするためには「嫌なこと」もする必要がある。というのが、現実だと思うし・・・
でも。たしかに、これからの時代には「好きなことで生きていく」の方が合っている気もするし・・・
そんなことをグルグル考えた結果。ある答えが出ました。
もしかして、「好きなことで生きていく」という“表現”が間違っているだけなのではないか?と。
「好きなことで生きていく」って、「好きなこと以外は何もしなくても良いんじゃない?」という誤解を招くニュアンスも含まれている伝え方だと思うんですよね。
では、「好きなことで生きていく」という言葉が、本当に表現したかったことはなんなのか?
「好きなことで生きていく」について、表現を変えてみたら「本当の意味」が見えてきました。
「好きなことで生きていく」の本当の意味とは?
僕は「好きなことで生きていく」という言葉が表現したかった本当の意味は、「担当を楽しもうよ」ということだと考えています。
「担当」というのは、別の言い方をするなら「使命」のことです。
「使命」とは、「命を使う」と書きますよね。
では、自分の命は何に使うべくして、授かることができたのか?
例えば、僕は今「ブログを書く」という“担当”を担っています。
そして、あなたは今、そのブログを「読む」という担当者を担ってくださっています。
あなたと僕。どちらか一方の担当者が欠けていたら、この「状況」は存在できません。
僕らは今、お互いの「担当」を全うしているから、この関係が心地よく成り立たせることができています。
(「読者」という担当をしてくださって、ありがとうございます!)
これと同じことを、もっともっと視座を上げて考えてみると・・・
- 今、裕福な人は、「裕福な人」という担当を任せられていると思うし。
- 今、貧乏な人は、「貧乏な人」という担当を任せられているんだと思うんですよね。
そして、「担当」は持ち回り制なので、「裕福な人」を担当していた人が「貧乏な人」の担当になることもあり得えますし、またその逆もしかりなんです。
ただ、「貧乏な人」が「裕福な人」の担当エリアに準備もせずに手を出そうとすると、「モヤモヤ」とした“違和感”を感じるはず。
担当を変わりたいなら、当然のことながら、希望する担当エリアのことを勉強して、その「担当者に見合う自分」に成長する必要があるんですよね。
そして、担当を任せられる状態になれたとき、担当エリアの変更が起きます。(人事異動みたいな)
人によっては「貧乏な人」という担当エリアを全うすることが、「裕福な人」になるための条件だったりするので、結局のところ、今自分が置かれている「担当を全うする」ができた人から、“次のステージ”に上がっていけるんですよね。
好きなことで成功した人は、好きなことで成功するという担当者だっただけ
「元ダメ会社員だった僕が、好きなことをはじめたら、たった○ヶ月で億万長者になれました!だから、あなたも好きなことで起業しましよう!」
みたいなストーリーって、よくありますよね。
あれは、きっとその方に任せられていた役割が「好きなことで生きていくを提案する担当者」だったんじゃないでしょうか?
「提案者」という担当がいるから、「検討者」という担当が生まれます。
でも、検討した人全員が好きなことで生きていけるようになるわけではないのはなぜかというと、
そもそも、その人が「好きなことで生きていく」という担当者としては、適任ではないことがあるからです。
僕の仲間の起業家さんの中には、「好きなこと」での起業はしっくり来なかったけど「できること」の起業スタイルに切り替えたら上手くいった!という方もいらっしゃいます。
きっと、僕の仲間は「できること起業を提案する担当者」なんでしょうね。
誰かの成功体験を聞くと、羨ましくなったり、憧れたりしますが、自分には自分だからこそ担当できる役割があることを思い出したいですよね。
では、次に自分の「担当や役割」を見つける方法をご紹介します。
ちょっと大袈裟にいうと、「使命に気づく方法」です。
自分の「担当エリア」を見つけて、役割を全うする方法とは?
結論からお伝えすると、「まずやってみる(=体感)」を伴う経験をたくさんしていくことで、徐々に自分の担当エリアに気づくことができるようになります。
- 自分は何が得意なのか?
- 自分は何が好きなのか?
- 自分は何が苦手なのか?
- 自分は何が嫌いなのか?
- 自分は何にときめくのか?
そういうことを意識的に観ていくと、徐々に自分の担当エリアが明確になって来るんですよね。
例えば、僕は今「WEB屋さん」としても活動しているんですが、昔は「ホームページ」という作品を制作するためには、全ての工程を全部自分一人でやらなければいけないものだと思い込んでいました。
- デザイン
- 制作(コーディング)
- ディレクション
などですね。
だから、WEBデザインの学校に通ったり、ディレクションスキルを磨くために、コミュニケーションを勉強したりしました。
でも、一通り全部自分一人でやってみると、「デザイン」と「制作」の作業には、ワクワクしない自分がいることに気がついたんです。
対して、「ディレクション」の役割を担当しているときは、とっても心がワクワクする!
そこで、僕とは真逆に「ディレクションは苦手だけど、デザインと制作にはワクワクする人」と組んでみたところ、お互いの弱点を補いながら、最高のパフォーマンスを発揮できるようになったんです。
その結果、お客様からの満足度も上がり、活動拡大を図ることができました。
これはまさに、僕が自分の担当エリアに気づき、役割を全うした結果です。
自分の担当エリアがわかると、それ以外のエリアのことは、手放せるようになります。
すると、自分は心地よく仕事ができるし、弱点を補い合える仲間たちも才能を発揮できるようになるから、相乗効果が生まれ、より良いものが生み出せる。
ちなみに、こういう状況のことを、人生哲学書として有名な「7つの習慣」の中では「相互依存」という言葉を使って説明されています。
「依存」という状態は、他者や環境がないと、自分を維持できない状況のこと。
対して「相互依存」とは、自立した個人が、お互いに支えあうことを前提に、関係を築いていくことを言います。
同じ「依存」という言葉を使ってはいますが、全く異なる状況です。
使命として与えられた自分の担当エリアに早く気づいていくためにも、まずは主体的に自分の内側に目を向けて、さまざまな「体験」を通じ、自分仕様を知っていきたいですよね。
そして、「担当エリア」で与えられた「役割」を全うする過程の中にある全てを、楽しみたいものです。
ちなみに、今のあなたには、自分では気づいていないだけで、ちゃんと今のあなたに見合った役割が割り当てられているはずですよ。
もし、「そんなはずがない!私には、本当にやりたいことが別にある!今の自分は自分ではない!」
と感じるなら、将来「本当にやりたいこと」をやったときの達成感を味わえるように、今の“もどかしさ”を味わっている状態かもしれません。
美味しいご飯は、「空腹」を体感した後に食べると、さらに美味しく感じます。
「今」とは「未来」から観ると、常に「途中経過」でしかないことを思い出したいですよね。
「今の自分」には、「未来の自分」からの意図があります。
次のステージとして用意されている担当エリアに見合う自分になるためにも、今の担当ステージを全うして、楽しんでいきたいですよね。
辛いことも、苦しいことも、含めて。今の担当ステージにある体験を「楽しい!」としている人が、「好きなことで生きている」と言う言葉を使うようになるのかもしれません。